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【ツアーログ】Amazean Jungle Thailand by UTMB 2023 その1

はじめに

こんにちは! LUC+Adventuresの久保信人です!

2023年2月17日~19日にかけて、タイで開催された「Amazean Jungle by UTMB」のオフィシャルツアーサポートを実施しました。

「LUC+Adventuresのサポートって具体的にどんな感じなの?」

「海外ツアーってどんな感じなの?」

「来年Amazeanに出場してみたいけど、レースの雰囲気ってどんな感じなの?」

という疑問にお応えするためにも、そしてサポートの記録を残すためにも、レポートをお届けします!

Amazean Jungle Thailand by UTMBとは?

「Amazean Jungle Thailand by UTMB」(Amazean)はタイ最南端、ヤラ―県ベートン郡を舞台にした、マレーシアの国境付近を走るレースです。タイトルに「Jungle」と付いているように、ジャングルの中を走る珍しいコースが特徴です。途中、1970年代に反政府勢力が作ったトンネルや巨大な温泉を通る、見どころ満載なコースでもあります。

「by UTMB」シリーズのメジャー大会ですが、まだまだ有名ではないなので、参加人数も多くはなく、入賞の可能性も高い大会です。にもかかわらず、通常の大会よりストーンを2倍獲得できるので、大変お得な大会といえます!

ツアーは2種類!

Amazeanツアーは、2月16日〜20日(4泊5日)のショートプラン、2月15日〜20日(5泊6日)のロングプランの2種類を用意しました。ロングプランは長距離カテゴリ(100マイル、100km)に挑戦する方向け、ショートプランは100km以下カテゴリに出場する方向けです。

ツアーはレース本番のほか、観光やグルメなど楽しむ要素が盛りだくさん! 皆様で楽しんだその内容を紹介していきます!

2月15日(水) マレーシア集合!

ロングプランの皆様は、この日の夜にペナン空港(マレーシア)に到着しました。今回の会場のベートンには、タイ国内から移動するよりペナンから移動する方が早いため、集合場所をペナンにしています。

LUC+Adventuresのツアーは、基本的に現地の空港集合です。これは、お客様によっては使いたい航空会社があったり、マイルを使いたかったりと事情があるので、お好みで選んでもらうためです。もちろん、チケットを手配してほしいという要望にはお応えします!

さてさて、皆様をジョージタウンへお連れして、この日はホテルで休んでもらいます。次の日から、本格的にツアーが始まります!

2月16日(木) 世界遺産ジョグからの現地入り!

朝7時30分からジョージタウンでジョグツアーを開催しました!

ジョージタウンは、さまざまな文化が融合するエキゾチックタウン。5km走るだけで、インド、中東、中国、ヨーロッパの文化を味わうことができます。また、街中のいたるところにウォールアートが描かれており、独特の雰囲気を漂わせています。

楽しいジョグを終えてホテルに戻り、朝食を摂ります。豪華なバイキングで、みなさん結構お腹いっぱいになっていました(笑)。

10時、チャーター車でタイ・ベートンへ向かいます。ペナンブリッジでマラッカ海峡を渡り、タイ国境へ。ここで2回イミグレーションがあります。まずマレーシアの国境でパスポートコントロールをして、車に積んだ荷物を降ろしてチェックします。それを終えたら、200m先のタイ国境でもう1度パスポートコントロールを受けます。陸路で国境を越える経験は、日本ではできませんよね。ちょっと手間がかかるのですが、新鮮な体験です。

無事に国境を越えて、13時にべートンのホテルに到着! スタート地点から徒歩5分の超好立地。最悪、レース5分前に起きればレースに出場できます(笑)。この立地が、のちのち活きる時が来るのですが、それまたあとで……。そうそう、ホテルにはプールもあり、宿泊者は誰でも利用できます! クールダウンに最適です!!

ホテルに荷物を置いて大会の受付に行きました。受付場所は、スタート地点の「べートンモンゴリットトンネル」の上にあるスタジアム。このトンネルは、タイで最初の自動車専用トンネルということで、ベートンの街、そして大会の1つのシンボルのようでもありました。

ライトアップされたベートンモンゴリットトンネル

受付では、オフィシャルツアー参加者のBIBを主催者がまとめてくれていたので、とてもスムーズに進めることができました。こういう利点は、オフィシャルツアーならでは! 必携装備などもここでチェックします。

まだ外国人選手が受付に来ていなかったこともあったのか、現地新聞やウェブサイトなどのメディアに取材をされました。きっとどこかのウェブに載っていると思います(笑)!

トラブル発生! スマホがつながらない……⁉

ここで1つ大きなトラブルがありました。ここベートンでは、国際ローミングが使えなかったのです。理由ははっきりしませんが、国境付近で規制されているのかなと思います。各人のスマホの設定をいろいろ確認してみましたが、どうしようもできませんでした。スマホは電波が通じないと意味を成しませんし、必携装備でもありますので、最悪失格になる可能性もあります。最終的に現地でSIMカードを購入することになりました。それでも上手くいかず、仕方なくスマホを購入した方もいました。次回からAmazeanに参加する方には、SIMフリーの手続きをしていただこうと決めました。

さて、100マイルは次の日の朝スタートなので、この日は夕食を終えたらなるべく早く寝てもらうようにお願いしました。睡眠は大切です!

この日の夜、ショートプランの皆さんがペナン空港に到着。空港近くのホテルに宿泊してもらいました。

2月17日(金) 100マイルスタート!

朝、ショートプランの皆さんがベートンのホテルへ到着しました。そして10時に100マイルがスタート! LUC+Adventuresからは、井寄慎さん、吉田眞二郎さん、吉田洋介さん、岩根康朗さん、山本真史さんの5人が出場しました!!

LUC+Adventures全員集合!

スタート後はしばらくサポートできないので、その間に100km・50kmの参加者と街中を試走しました。コースの途中にはギネスブックにも載っている「世界一大きいポスト」があります。高さ9mのポストは飾りではなく、手紙を投函できる本物です。そんな観光名所も通りながら、4kmほど走りました。

その後、100マイルのサポートへ向かいました。当初はA5「Piyamit Tunnel」で最初のサポートする予定でした。しかし、「by UTMB」シリーズのアプリ「Live Info」で位置を確認してみると、ジャングルに苦しんでいたのでしょう、全体的に進みが遅く、まだまだ到着しないと判断しました。そして急きょA4「Ten-Thousand Flower Garden」でサポートすることに決め、そちらへ向かいました。

A4 Ten-Thousand Flower Garden

「Ten-Thousand Flower Garden」はその名の通り、とてもたくさんの花がある植物園です。時間があればのんびり散策するのもいいかもしれませんね!

A4のオフィシャル補給食は思いのほか充実しており、ラーメンやご飯もの、ポカリスウェット、アミノバイタルなどが並んでいました。東南アジアのレースの補給食に「お腹を壊すのでは?」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、少なくともAmazeanではそんなことありませんでした。

1位でサンゲ・シェルパ選手が入ってきました。トップ選手だけあって、余裕がある感じでしたね。その後、井寄さんが20位くらいでA4にイン。本来はトップ10くらいを走っていたそうですが、後ろの集団がロストしてしまってショートカットしてしまい、抜かれたとのことでした。

A5 Piyamit Tunnel

井寄さんはA4を19時前に出発し、21時過ぎにA5「Piyamit Tunnel」へ到着しました。僕はA5の前で伊寄さんを待ち、一緒にトンネルを走りました。「Piyamit Tunnel」は1970年代の内戦で作られたトンネルで、物資の移動や防空壕の役割を果たしていました。付近には樹齢1000年といわれる巨木もあり、壮大な自然とそのなかに作られた人工的な遺物、両方を味わえます。

エイドではリクエストがあった素麺などを作り、補給してもらいます。井寄さんがエイドアウトしたあとも残り、続いてエイドに入ってくる100マイル参加者のみなさんをサポートしました。

A3からA5の間はアップダウンが激しく、皆様が最も苦しんだ区間。気温も湿度も高い熱帯雨林性気候のなか、日本のレースではまず味わえない急登・急下りを何度も味わいます。そんなセクションを終えてのサポートなので、この後も走り続けられるように塩分とクエン酸が豊富な梅干しを食べてもらい、素麺やみそ汁など疲れていても食べやすいものを準備しました。

思いのほか、みなさん内臓トラブルなどは抱えていませんでしたが、吉田眞二郎さんが熱中症の症状が出てしまい、残念ながらここでリタイアとなりました。しっかり対策をしていてもやられてしまうこともある。それがレースの厳しい面であり、ある意味では楽しい一面でもあります。

残ったみなさんをゴールまで運ぶため、LUC+Adventuresのサポートは続きます!!

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